あれは確か、小学3年生位のころだったと思います。 家族が全員出掛けていて、一人で留守番をしていました。 その内にお腹が空いてきて、何か食べる物はないかと 冷蔵庫や戸棚を開けてみますが、すぐ食べられそうな物は何も見つかりません。 小学生が3人いる家庭なのですから、何かしら買い置きのお菓子でもありそうなものですが、そのときは、たまたまだったのでしょう。 人間、ないと思うと焦燥感からか、余計に欲しくなるもの。 食べ物を求めて家中を探し回っていると、台所の食器棚の上に白い箱を見つけました。 何か、頂き物の美味しい物が入っているに違いない。 早速椅子を持ってきて、箱を棚から下ろし、テーブルの上へ。 クッキーかな。チョコレートかな。♪o(^o^o) 子供心にワクワクしながら蓋を開けてみると・・・ 「・・・なーんだ(._.`)」 がっかりした私は、蓋を閉めて箱を元の場所へ。 中身はお煎餅の詰め合わせだったのです。 なにしろ贈答用の高級品。 きっと子供たちが寝静まってから一人でゆっくり味わおうと 母が隠しておいたのでしょう。 今では甘いものより好きなお煎餅。 しょうゆ、塩、ゴマ、海苔。色々ありますが、一番好きなのは塩せんべいです (>v<) ピーせんや海老せんもお酒のお供に最高♥ でも、あんなにお腹が空いていても口にしなかった位ですから 子供の頃は余程お煎餅が嫌いだったんだな、と今だによく覚えている光景です。 年齢とともに、食の好みって変わりますよね。 より体にいいもの、ヘルシーな物を好むようになりました。 |